やる気には2種類ある
内発的動機づけ
内発的動機づけは、活動そのものに対して抱く興味や楽しさから生じる動機です。
・気付けば時間を忘れて取り組んでいる
・興味がわいてもっと知りたい
・楽しいからやってみたい
など好奇心・達成感・自己決定感などが原動力になっています。
子どもの心の内側に、やる気の理由があるのです。
このような状態は、
やればやるほど好きになる
もっと上達する
ことに繋がります。
外発的動機づけ
外発的動機づけとは、褒められることや報酬を得ることを目的として行動することをいいます。
・ご褒美がもらえるから手伝う
・怒られるから掃除をする
・テストでいい点を取ればゲームを買ってもらえるから勉強する
など、自分の外側にやる気の理由がある状態です。
外発的動機づけによるやる気は、一時的で長続きしないと言われています。
そのため、怒られなければやらないし、ゲームを買ってもらえないならば勉強しない。
という流れを引き起こすことがあるのです。
もう1つ、ご褒美とやる気に関して知っておいてほしいことがあります。
アンダーマイニング効果
アンダーマイニング効果とは
「ご褒美によって、逆にやる気を失っていく」現象のことをいいます。
例えば、絵を描くことが大好きな女の子が
周りに「上手だね」「すごいね」と毎回言われたために
「上手な作品を作るために描く」「褒められるために描く」という気持ちに変わってしまいました。
元々は、好きで描いていただけなのに…
このように初めはやりがいや好奇心といった内発的動機付けをもとに行動していても、
評価やご褒美が加わることによって、次第に行動の目的が外発的動機づけに変わってしまうのです。
結果として、報酬をもらえない状態ではやる気になれず、やる気の低下に繋がります。
やり方次第で変わる!ご褒美は悪いことだけじゃない
マイナスの話をしましたが、ここで終わるか終わらないかは周りの働きかけ次第となります。
ご褒美によって火が付いた「やる気」が失われる前に、
心の内側からやる気が生まれるようにもできるということです。
知育教材のプリントが1枚できたらシールを貼る、というやり方で取り組んでいるとします。
でも、よくできるお子様はすぐにシールをもらえることに見向きもしなくなるのではないでしょうか?
そんなときには「じゃあ、ママと競争だ!」「昨日は○○分でできたけど、今日はどうかな?」
など、ゲーム的な要素を取り入れるなどして子どものプライドを上手く刺激することで
「昨日までの自分と戦う」など、モチベーションコントロールをサポートすることもできます。
子どもが本来の活動そのものがもたらす喜びを失わないよう、
どのような方法でやる気を高めるのかが重要です。
子どものやる気を引き出す環境とテクニック
子どものやる気を引き出すためには、年齢や発達段階に応じて適切なサポートが必要です。
特に幼児期では、好奇心や興味を引き出して成功体験を積むことが重要です。
また、親や指導者がどのように関わるかによって、子どもの主体性や意欲は大きく左右されます。
以下に具体的なかかわり方の例を挙げていきます。
1.安心できる環境
まずは、安心できる環境を提供することが大切です。
子どもは好奇心を持って新しいことに挑戦する一方、失敗を恐れることもあります。
失敗経験をネガティブに感じさせないよう、チャレンジを応援する雰囲気を作りましょう。
また、日常の中で簡単に達成可能な小さな目標を設定し、
成功した時に共感の声掛けをすることでやる気を維持しやすくなります。
親が一緒に喜びを共有することで、子どもの主体性は育まれていきます。
2.目標設定と成功体験のサポート
子どもがやる気を維持するための一つの方法は、適切な目標設定です。
・子どもと一緒に目標を話し合う→自分で決める
・小さなステップを積み重ねられるようにする
一緒に目標を話し合い達成可能なステップに分けることで、自身の努力を見える化します。
ここで重要なのは、目標が本人の状態に合っていることです。
あまりに難しすぎてもいけませんし、簡単すぎると逆にやる気を削いでしまいます。
子どもが小さな成功を重ねられるようサポートし、失敗してもやり直せることを教えることで、
意欲的にチャレンジする気持ちの土台を養うことができます。
3.褒めるのではなく「勇気づける」
褒めるというと、「偉いな」「頑張った」「よくやったね」
などの言葉が思い浮かぶかと思います。
褒めるとき、褒める側と褒められる側には「縦の関係」が結ばれています。
一段上に立って褒め、それによって相手を自身の思う方向へ操作する目的が含まれるのです。
一方、「褒める」を「勇気づける」に変換するとどうでしょうか。
「どうしたらできそうかな?」
「こことっても素敵に描けているね!どうやって描いたか教えてほしいな」
「毎日一生懸命練習したから上手になったんだね」
「難しい挑戦をしたことが、まずすごいと思ったよ」
目の前にいる我が子に寄り添う。そして勇気づけることが
子どもを対等な関係として尊重することになります。
まとめ
子どものやる気を引き出す方法として、以下の4つを覚えておきましょう。
- 安心できる環境づくり
- 目標設定とスモールステップで成功体験のサポート
- 「勇気づける・励ます」
上記の方法を実践することで、子どもは自分の力で物事に取り組むことができるようになります。
心の動きを知ることが、お子様が何事も楽しんで取り組み、生き生きと過ごせるサポートにつながるのです。
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